ホームステイ先
久しぶりの更新となりました。
いきなりですが、ホームステイ先に関して書こうかと。
そもそも今現在、ボクはスペインのガリシア州で大学に通っています。
ホームステイという形なんですが、おうちが2つあって、1つはノーマル(食事なし)の学生用のアパート、もう1つはホストファミリーとホームステイの学生用のアパートになってます。
ぼくはいろいろあって、普通の学生用アパートに住んでます。
そしておそらくボクは最も恵まれているホームステイしてる学生だと思います。(言い切ります)
というのも、基本的にぼくんちに住んでる人は、大学生・語学学校の学生。平均7人くらいいいて、2週間とかのサイクルで変わっていきます。ほかの国の高校の語学実習とかでこのうちに来る子たちが多いです。
ちなみに今は、スペイン人の大学生2人、アメリカ人の女子学生2人、日本人2人(ぼく含む)、中国人の女子学生1人、イタリア人の女子高生2人って感じです。
もちろん公用語はスペイン語ですが、英語・イタリア語・日本語・フランス語が毎日飛び交い、教えあったりするグローバルなおうちです笑
その中で、日本にいたら見えない各国の問題点や美しさが見えてくる。
個人的に一番の収穫は「偏見」が完璧に消えたこと。
あんまり偏見を持った人間ではないけど、「~人だから…」とかそんな感じのくだらない偏見を覚えたことが何回かある。海外にいればなおさら。
人種に対する偏見が消えると、世界が気持ち明るくなって、そしてみんなが思ってる以上に"狭く"感じる。
だからもっと世界を見てみたくなる。
この家で生活していて、価値観の違いの大切さを認識できるし、自分の知識・考えの甘さを感じる。
特にスペイン人はみんな、自分の考えをしっかり持っていて(しかし正しいとは限らない)、しかもそれをバトルさせて磨く作業をいとわないことが素直にすごいなと。
日本人だったらシャイで発言しないというか、そもそもそんな温度で友達と話すのを嫌うかなぁと思う。イン・アウトプットを生活レベルでやっているのはほんとに尊敬です。
ps. 大学の授業の話は理解できるけど、甲骨文字みたいな筆記体の解読がムズスギル。
エドガー・アラン・ポー
ポーさんについてメモ書き程度に
知ってる人も多いと思うポーについて、
一回まとめておきたいと思いここに書くことにした。
『黒猫』『黄金虫』などで知られているポーさん。
個人的には現代小説のミステリー作家さんより好きかも。
ってかそもそもジャンルというかタイプがまったく違いますが。。。
特に『モルグ街の殺人』は史上初の推理小説としてかなり有名だが、あのオチ、真相はマジで意味不明でした。
推理できないというか読者に推理する権利を与えてくれない笑
「読者への挑戦」という文学用語があるけど、こいつはこっちが知らないデータを堂々と持ち出して本と現実世界の区切りを明確化して、侵入できないようになってるんですかねぇ。。笑
ずるいですね。変態的。でも読めちゃう。
あと、暗号とかなかなかすごい作り。トリックみても「?」ってなることある。
「ノックスの十戒」っていう推理小説のルール的なものが1928年に発明されて、以降はこの指針に乗っ取って作られることが多くなった。
これを作る際にポーの作品もかなり参考にしたんだと思う。
現代ミステリー小説と照らし合わせてみると面白いかも。
ちょっと現代じゃ通用しないものもあるけど。。
あ、ポーを読むときは多少注意してほしいことが、、、
結構怖いです。恐怖小説。
生生しい表現とか意外とあって、基本的に物語の早めに人が死にます。
ネコちゃんとかを殺すときの描写なかなかですね。
☆ちなみに日本の江戸川乱歩先生の名前はポーの名前をもじったもの。
乱歩さんも暗号を好んで使っていて、ポーとの類似性も見えるよ。
〈写真〉
マルセイユ
日本の4月は春の温かさを感じられるが、マルセイユでそれを感じるのは不可能。
温かすぎる。。むしろ熱い。
ヨーロッパの気候ってこうも極端というか、不器用というか。
雨が降るときもあほみたいに豪雨で、翌日の気温はものすごく高い。
スペインではセマナ・サンタ(聖週間)っていう祝日がある。
日本でいうところのGWみたいな。
1週間丸々休みで、スペイン各地の若者たちが3日3晩騒ぎ倒す。笑
当然、観光地やビーチは人でごった返して、飛行機代が普通の日よりも跳ね上がる。
ただぼくが好きという理由だけでマルセイユに行きました。
(フランス語はメルシーしかわかりません。発音もわかんない。笑)
いつ行っても何度行っても飽きない魅力は何なのか。
パリも行ったことあるけど、ルーブルくらいしかハマんなかった。
(個人の意見なんで)
なんでマルセイユがハマるんだろうか。
単純に「海」が好きだからか?
理由は「ジブリ」かも。
昔から暇があったらジブリを見てたし、小説を読んでいるとき自分の中で自然とジブリの世界観と照らし合わせていたのかもしれない。
あの不思議な世界で起きる、摩訶不思議の連続。飛行石しかり、カオナシしかり、オームしかり。
でも、そのすべてを「ファンタジー」の一言で片づけるにはなんか違うような感じがするんです。
(もちろんファンタジーなんだけどね)
その、なんか違う感じを可視化してくれたのがマルセイユだったのかも。
だから街だけでなくそこの人々にも妙に惹かれた。
もちろん物乞いされている方や、観光者相手に盗みを繰り替えす子どもたち、やべぇギャングなどいっぱい危ない方々いますが、なんか嫌いになれないんです。
ぼくはいろんな姿のこの街を見て行きたい。
ってかフランス語話せるようになりたい。
慣れ
スペインに来て約1ケ月が経とうとしています。
正直、最近になっていろいろな意味で慣れてきている感があります。
それはいい意味でも悪い意味でも。。。
いい意味では、、、
ようやくホストファミリーとコミュニケーションがかなり取れてきていて、心を許してくれている感じがあります。
ぼくの気持ちをすごく尊重してくれています!感謝。
家の近くにカフェがあるのですが、結構な頻度で通ったら店主がよくしてくれるとか、スペイン人って人との距離がやっぱり近いなと。
人望で成り立っているバルとかほんと好きです。雰囲気が。
悪い意味では、、、
結構言語が気生きとれるようになったせいで(おかげで)差別的な言葉も聞き取れるようになりました!
街中歩いてたらamarillo!(「黄色」の意。黄人の差別的用語。)とか聞こえることもありました。
ぼくは気にしないのですが、友達が言われてダウンしたという経験も聞きました。
あと、慣れてきてからもう一度気を引き締め直さないといけない。
留学生の事故の多くは3週間経過後くらいに起きているらしいです。
ビビってちゃダメってのもわかってるんですが、分別していかないと事故る可能性があるってのも肝に銘じておかないといけないですね。
おそらくこれからいろいろきついことが起こると思いますが、
気を負わずに頑張ります。
p..s. 今日3人中国人のクラスメイトが増えました。
博物館
博物館に行ってきました。
博物館ではガリシア州のサッカーの歴史が展示されていました。
(この日はサッカーでほかの日には違うのが展示されているみたい。)
驚いたことはサッカーの歴史が年刻みで展示されているということ。
どういうことかというと、、、
1998年の次は1999年という風に、
毎年の記録がしっかりとされていて、細部までオープンにしているということ。
さらに結構な規模で開催されていました。
正直、スペインでここまできっちりとしているものを見れると思いませんでした。
(失礼)
もちろん、プラドやレイナソフィアなどではちゃんとしていますが、パンフレットが多少雑であったり、見えないところや細かいところに多少の雑さがうかがえました。。
ぶっちゃけ、観覧者はかなり少なかったのですが、そこが重要なのではない。
改めて「記録」の大切さに気づかされました。
記録することが大切なのは当たり前なのですが、それを見直すことの大切さも感じました。
ぼくは毎日日記を書いているんですが、それを見直す時間は持ててません。
でもこれを機に、ちょっと見直そうかなぁと。。。
デモ行進
3月8日、女性の賃金引き上げのデモがあった。
スペインでは女性と男性の給料の差が結構あるらしく、
なんと約15%の失業率を誇っている。
デモでかなり印象的だったことは、その中心が女子大学生だったということ。
社会にまだ出ていない女の子たちが声を荒げている姿はとても勇ましかった。
よく日本でも基地反対のデモをやっているが、その中心は年配の方がメイン。
若者の政治離れが問題視されている日本では若者が声を上げていることはレアだと思う。
今日は「女性の日」だったらしく、ヨーロッパ全土でこのデモが行われているらしい。
スペインだけでも約6万人が参加。
100人中100人が「スペインの政治は悪い状況だ」と言っていた。
現地の人がそう言うんだからきっとそうなんでしょう。
この抗議をきっかけに少しでも国が良い方向に行くように願っている。
そしてあくまでも客観的な立場として見ていきたい。
到着
留学先の『サンティアゴ・デ・コンポステーラ』に到着。
この街はスペインの北西に位置し、首都マドリードからここまでの距離は、
東京から岡山県までの距離に相当するらしい。(知人調べ)
この街は聖ヤコブの墓があり、世界遺産であるでかい大聖堂がある。
この中は見学無料になっていて、実際にミサが行われていたり、博物館があったり。
この街に来てみると、やけにバックパッカーが多いのに気づく。
フランスからこの街まで巡礼路なるものが続いているからだ。
その長さ約800キロメートル。個人差はあるが大体一ヶ月くらいかかる。。。
巡礼者たちは、サンティアゴまでの最後の100キロ以上を徒歩か、自転車で200キロ以上を走破で巡礼証明書を発行してもらえる。
正直、僕は別に最後だけ徒歩でいけばええやんと。笑
なぜそんなにフランスや遠くから来てるのかと考えた。
彼らとぼくの目的がそもそも違っていたのかなぁと。
実際、ぼくは証明書を欲しいがために行く、でも彼らは神様を見ている。
それを通して、自分の見ている世界がどんなに小さいものか。
自分自身が、どんなに小さいのかを思い知らされた。
もちろん巡礼者だけでなく、観光客も多い。お土産屋もかなり多く連ねる。
近くにスペイン最大の漁港である『ビーゴ』や、ポルトガルとの国境も近いので気軽に観光できる。
行ったら書きます。
この街には空港もあるため、イギリスやドイツ、フランスなどにかなりの安さで行ける!!らしい。(ユーロ圏だからか?)
大学は3月11日から始まるためそれまで体力チャージと耳を作ることに専念。
p.s. 到着早々、硬水でグロッキーになりました。